2009年10月13日火曜日

芯と快楽と思い出と


という公演を観た。
それは、上田秀一郎さんが出演するというので、彼が観たくて行ったようなもので、そんなに期待もしていなかったのだけれど。
これが本当に素晴らしかった。
完璧。
作り込んだ、打ち込んだ感のある、安定した演奏。
淡々と、でも熱のこもった嫌みのない音。
久しぶりに、ああ本当に久しぶりにゆったりと落ち着いて、穏やかになんの迷いもなく、太鼓が心の奥まで入ってきた感じがした。

林英哲さんを観たのは本当に何年ぶりかだったけど、まったく衰えるどころか進化していた。
そして、そのスタミナにびっくりした。
おおよそ30分弱の間、ずーーーーっと大太鼓を打ちっぱなしだった。
私は大太鼓を打つのは好きだけど、30分打ち続けなさいとなるとちょっと自信がない。
大太鼓をあれだけ打っていて、あれだけ安定した通る声で歌えるとは感服した。
そうして太鼓がなんて優しく鳴るのだろう。

そうして上田秀一郎さんのなんて美しい。
見惚れる、というのはああゆうことをいうのだろう。
風雲の会は、4人の若い衆がまるで機械のようにそれは美しい太鼓を魅せてくれるのだけど、
申し訳ないけど本当に上田さんだけにくぎ付けだった。
身体は小さいけど、動いているとひときわ大きく目立つ。
立っているだけでバランスがよくて美しい。
ちょっとした動きも洗練されていて、全く無駄がないし隙がない。
怖いくらいに。

今すぐもう一度巻き戻して観たいと思った公演が何回あるだろうか。

本当に良いステージだった。
太鼓以外のところも良かったけど、やっぱり私は太鼓のことしかわからない。
感想を述べるにしても、知らな過ぎて、好き嫌いしか言えない。

そうして、帰りに上田秀一郎さんと少しだけお話をして、それから一緒に行ったてんだいさんと美味しいパスタを食べて帰った。

五右衛門?とかいうパスタやさんは、前かられいかが美味しいよって、お箸で食べるんだよって、教えてくれていたけど、入ったのは初めてだった。
本当にお膳にお箸が置いてあって、和風なメニューもたくさんあった。
美味しくいただいた。




快楽

快楽亭ブラックというバンドの友だちがいる。
その日はいつものメンバーではなくて、プチ快楽亭と言った感じでBOSCOという南郷通りのカレー屋さんでライブが有った。
桶太鼓の練習のあと、遅れて駆け込んだ。
これがまた、予想以上におしゃれで熱いステージだった。
のんびりゆるーい感じに見せているけど、ちゃんとしまったライブだった。
そして、ばったり偶然にキリガミストの千陽さんに会った。
ステージ以外のところで会うのは初めてだったのでキャイキャイと盛り上がった。
記念に写メ。ちょっと暗かったのでモノクロにしてみた。
二回目のライブも観てから帰宅。
チャイが美味しかったけど、眠れなくて困った。







思い出












そして、今日は太鼓の友人の家に久し振りに行った。
そこでお互いの近況や太鼓について、とりとめのない話をしていた。
ひょんなことから、昔の写真が出てきてあーだこーだと見ていたら、5年前位に国立劇場の日本の太鼓という催しに出演したときの私の写真が出てきた。
そのとき、私はたった一人で太鼓を抱えて行って打ってきたので、写真は一枚も持っていなかった。
友人の家に、その時の写真があったなんて!!
もう何年も前でネガも不明とのこと、思わず写真を写メしてきた。
たったの4年前なのに、若い。
そしてイキイキしてる。
ヒダノさんも細くて若い。














林田さんも若い。



















新垣さんはあんまり変わっていないかな。












しばらく思い出に浸っていた。

そうそう、そしてこのとき一緒に桶太鼓を打った田代さんが、先日の風雲の会で上田さんと一緒に出演していたのだった。
4年前より、かなりムキムキマッチョになっていたけれど。
不思議不思議、太鼓の世界は狭いなあと思った。

そうしてそこで失敗してしまった。
夢中になっておしゃべりをして、美味しいご飯をごちそうになって、食後にコーヒーが出された。
私はカフェインに弱いので、16時以降はコーヒーを飲まないことにしている。
一瞬迷ったけど、でもせっかくなのでいただいた。
とっても美味しかった。

で、今こんな時間にブログを書いている。
二日連続でなんという失態。

一度布団に入ったのに、全然眠れないので起きてきた。
あんなとき、スマートに断れない自分がおかしい。
でも美味しそうでつい、っていう意思の弱さもおかしい。
反省しながら書いている。

ここしばらくお天気のせいか足の調子が悪かったのだけど、今日は久しぶりに調子良かった。
まだもう少し、自分の足で歩いていたい。
まだもう少し、太鼓を打っていたい。